2024年のスペインの物価を日本と比較しました。
物価の上昇が恐ろしく、日に日にスーパーに並ぶ商品の値段が上がっています(;´Д`)
スペインは、ヨーロッパの中でも物価が安く旅行しやすいといわれていましたが、2024年現在、日本よりも高いものが増えてしまった気がします・・・
更には円安の影響で、日本円に換算すると正直物価が安いとは言えない気がしてきます。
ここでは、現地在住の私がいろいろな都市に住む家族や友人などの協力を得て、2024年のスペインの物価について日本と比較してみました。
基本はスペインの物価は日本より安いのですが、そうでもないもの、日本より高いものもあります。
是非この記事を、留学や旅行の参考にしてください(*^▽^*)
スペインの通貨は?
スペインの通貨は1999年からユーロ(€)になりました。
ユーロは、EU(欧州連合)の加盟国でつかえる通貨で、アメリカ・ドルの次に取引に利用されている国際的な通貨です。
それまではスペイン独自の通貨、ペセタがスペインの通貨でした。
2023年、6月現在のユーロは約149円。
2024年、3月現在で約162円。
以前までは1€のものは100円ちょっとと考えていましたが、今では200円近くと考えないといけません。
今までの平均からして、ユーロ導入時のような、かなりの円安ユーロ高となっています。
スペインの物価は日本より安い?
スペインはヨーロッパでも物価が安くて旅行しやすい国だと聞いたことがある人もいるのではないのでしょうか?
旅行にしろ、留学にしろ、食費や生活費はどうしても払わなければいけないもの(-_-;)
安いに越したことは無いですよね。
さてそんなスペインのの物価は日本と比べて安いのでしょうか?
スペインの物価は日本と比べて安いの?
スペインはヨーロッパでも物価が安くて、旅行するにはいい国だといわれています。
しかし、ほんとに物価が安かったのはユーロに代わる前の ペセタ時代のことで、ユーロに代わってからは物価が上昇し、ものによっては日本よりも高いものもあります。
私の姑は、22年間バルを営んでいたため、ペセタ時代はコーヒーが100ペセタ(90円)だったのが、ユーロに変わった時に切りのいい1€(162円)で出すバルがほとんどになり、文句が多くて大変だったという話を聞きました。
ユーロに変わったとたんに物価がかなり上がったらしいです(;´Д`)
そして2024年3月現在のユーロは162円。
一昨年は130円台の時もあったので、かなり高く感じますね・・・
コカ・コーラ1杯が大体1.5€~2€で、大体243~324円。
1€が130円であれば195~260円。
レストランで30€払うと、1€ 162円で4,860円。
1€ 130円だと3,900円と違いがよく分かりますね。
ブランドのバックなんかだと1,000€のバックになると
1€ 130円と1€ 162円だと、162,000円と130,000円の違いで32,000円も差が出てしまうんです!
1€‐162円 | 1€‐130円 | 差額 | |
コカ・コーラ | 324円 | 260円 | 64円 |
レストラン30€ | 4,860円 | 3,900円 | 960円 |
1000€のバック | 162,000円 | 130,000円 | 32,000円 |
なので為替で物価の見方も変わってしまうので、一概に物価が安い、高いとは言いづらいのが現状。
いつだったか、円高が進みユーロが110円程になった時がありました。
その時は物が安くて「なんていい国だ!」なんておもいました。
でも、現在は物価の上昇とユーロの上昇で、日本よりすごく安いとは言えない気がします(;´Д`)
スペインの都市によって物価が変わる?
どこの国でも同じだと思いますが、スペインもその都市によって物価が変わってきます。
スペインの中心となる、バルセロナやマドリッドだとやはり物価は高くなり、私の住むアンダルシアだとかなり物価が安くなります。
また、サンセバスチャンも物価が高いことで有名で、物価の高い都市の中心では、かなり物価の値段が上がります。
スペインのセビリアのカテドラルの近くのバルで、大きいビールが4€くらいで飲めるのに対し、マドリッドのマヨール広場は9€でした。
それもかなり前のことなので、今はもっと上がっていると思います(゚д゚)!
また、バルセロナもセビリアよりだいぶ平均が高く、全体的に1.5倍くらいの値段です。
スペインには定価が無い商品が多い!
スペインでスーパーに行くと、同じ商品なのにスーパーによって値段がかなり違います。
例えば、同じチョコレートが0.9€のお店と1.3€で売られているイメージ。
0.4€(60円)の違いは大きいですよね(゚д゚)!
なぜこういうことが起こるかというと、スペインの商品のほとんどに『希望小売価格』が無いんです!
日本だと、メーカーの希望小売価格があって、それより高く売っているところはほぼ0に近いですよね。
その為、それぞれのスーパーがそれぞれの値段をつけるため、あるスーパーでは3€、もう一つのスーパーでは5€なんてことも日常茶飯事です。
希望小売価格が無いため、近くのスーパーでも値段が大幅に変わるから、日本と比べて物価の高い低いが一概に言えないのが現状です。
2024年物価の上昇でスペインの物価が2倍に!
2020年のコロナや2022年のロシア・ウクライナ戦争の影響で物価が上昇してしまい、スペインの現在の物価は日に日に上がっています。
2年前のユーロを140円、現在を162円で計算するとしましょう。
例えば数年前まで夏のトマトの価格は 1㎏:1€(当時で140円)程でした。
しかし、今年の価格は 1㎏:2€(324円) と2倍以上になってしまいました(゚д゚)!
実際は値段は倍ですが、円安の影響で日本円に換算するとかなりの値上げになります。
こうやって数字にしてみると、物価の上昇にビックリです。
ちなみにトマトの本日はの値段は1.99€でした・・・
ジャガイモに関しても1㎏ 0.8€(112円)だったものが、現在は1.79€(289円)と2倍以上に。
前までは、ジャガイモ5㎏を4€で買っていたのに、物価の上昇が凄いことがよくわかります。
そしてスペイン人にはとても重要なオリーブオイル。
これに至っては、1リットル2.8€(417円)だったものが、現在は9.5€(1,539円)まで上がってしまいました。こう見るとかなりの物価上昇ですね(-_-;)
なので2024年現在、スペインの物価を日本と比較すると、今までかなり安く感じた野菜もほぼ日本と変わらない値段になってきてしまっています。
スペインは量が多いので高く感じる
スーパーにより値段は変わってきますが、お肉についてはスペインのスーパーは 日本のスーパーよ安いです。
しかし、パッケージを見ると鶏肉が5€(810円)とか8€(1,296円)とか
たかっ!
と感じてしまいます。
しかし、その理由は内容量が多いから!
日本のスーパーのお肉は150gとか200gくらいでパッキングされて販売されていますよね?
でもスペインのスーパーは500g~1㎏でパッキングされているのがほとんど!
パックの値段ではなくgの値段を見ると日本より安いです。
スペインで物価の高い都市
スペインの物価が高い都市は、以下の都市です!
・バルセロナ
・サンセバスチャン
・マドリッド
・パルマ・デ・マヨルカ
このあたりの都市は、物価が高い都市となっています。
スーパーの品も、基本的にちょっと高めで、家賃に関しても高くなっています。
家族がバルセロナに住んでいるので、市場の値段を比べてみると
牛肉1㎏の値段 | コッキーナ1㎏の値段 | 白エビ1㎏の値段 | |
アンダルシア | 18€/2,916円 | 14€/2,268円 | 15€/2,430円 |
バルセロナ | 26€/4,212円 | 25€/4,050円 | 26€/4,212円 |
差額 | 1,296円 | 1,782円 | 1,782円 |
すごい違いですね(;_:)
日本でも都内だと物価が高くなるのと同じで、スペインでもバルセロナ、マドリッドはやはり高くなってきます。
スペインで物価が安い都市
スペインで物価が安い都市は以下の都市になります。
・パレンシア/Palencia(スペイン北部カスティーリャ・イ・レオン州)
・メリージャ/Melilla(アフリカ大陸)
・ルゴ/Lugo(スペイン北東ガリシア州)
あんまり聞き慣れない名前だと思いますが、静かな田舎の都市です。
それぞれ教会や、旧ヨーロッパの町並みなどが素敵な街ですが、あまり娯楽や習い事などは無い静かな地域と考えるといいでしょう。
スペインは電車などの便が不便なので、地方だと車が無いと移動が難しくなります。
スペインで日本より断然安いもの
円安によって、日本との物価がほぼ変らなくなってきてしまったスペイン。
そんな中、日本では高いのにスペインだと驚くほど安いものもあるんです♪
スペインのビールとコーヒーは超安い!
スペインで日本より断然安いと感じるのは、ビールの値段です!
ビール(Cerveza/セルベッサ)は、cañaと呼ばれる小さいサイズは1~2€(162~324円)が相場で、そこいらのバルで飲む場合は大体1.5€以下です♪
スペインは昼間のランチ時間からビールを飲む人が多いです。これはビックリしたけど 笑
中心地や観光名所になるともう少し高くなる傾向にありますが、基本日本より断然安いです。
また、コーヒーも1杯1~2€(162~324円)で飲めちゃいます。
スターバックスもありますが、値段が高すぎてスペイン人は
「こんな美味しくないコーヒーになんでこんなお金払うのかわからない!」
と言っていました(笑
スペイン人好みのコーヒーは、とても濃い深みがあるコーヒーだからだと解釈しています。
また、スペインのワインはフランスにも負けない美味しい商品が沢山あります。
しかし知名度が低いため、値段は10分の1程で入手できるのが現状。
スーパーで売っている3ユーロのワインでも、驚くほどおいしいものもあります!
スペインはアルコール好きには嬉しく、ビールやワインはいろんな種類があってしかもとても安い国です♪
スペインの魚やお肉は断然安い!
また、魚や肉も日本より安いです。
スーパーでのパック詰めのものは、ぱっと見値段が高く感じますが、それは量が多いから!
100gで計算すると断然日本より安いです。
本日の市場の新鮮なお肉は
豚ロース1㎏の値段 | |
日本 | 2,790円 |
スペイン | 1,530円 |
差額 | 1,260円 |
豚ロース 1㎏ 9.5€/1,539円(私の住む地域は海の近くで観光地の為若干高めです)
日本の豚ロース 1㎏ 2,790円/17.2€(日本の平均から算出)
市場のマグロの赤身は
マグロの赤身1㎏の値段 | |
日本 | 8,800円 |
スペイン | 3,880円 |
差額 | 4,920円 |
マグロの赤身 1㎏ 24€/3,880円
日本のマグロの赤身 1㎏ 8,800円/54.3€
通常市場の方がスーパーより値段が高いので、スーパーでお買い物すればもう少し安くなります。
スペインはファッション大国!プチプラがいっぱい♪
また『ZARA』で有名なスペイン!
日本未入荷のプチプラもいっぱいあって、かわいい洋服が沢山買えちゃいます♪
これ素敵!というデザインも、大体16~30€くらい(2,592~4,8600円)くらいで入手できるし、ベーシックなものなら6~15€(972~2,430で入手可能!
人気の日本未入荷ブランドは
・Pull&Bear
・Sfera
・Springfield
・Women’s Secret
また、ほんとに安くてびっくりなのが
・Primark
・Lefties
7€(1,134円)くらいでワンピースや水着が買えちゃいます!
ちょくちょくセールもしているので、それを狙えばもっと安く購入できますよ。
スペインは映画、コンサートなどの娯楽代が安い!
また、日本でコンサートや映画などに行くとチケット代がバカになりませんよね。
でも、スペインは娯楽代がとっても安いです!
例えば、映画館は大人が6€(972円)で、日本の半額以下です!
日本ほど設備は整っていませんが、気軽に行ける値段ですよね。
また、スペインでとっても有名なグループのコンサートは35€(5,670円)でした。
大物ダンサーのフラメンコのコンサートになれば、日本は12,000円で、こちらでは20€(2,980円)で、こりゃまたビックリでした。
遊園地に関してもセビリアの『イスラ・マヒカ』は富士急ハイランド(6,000~7,800円)くらいの規模で、25€(4,050円)でとっても楽しいしです!
スペイン人からすると、コンサート代や遊園地は高すぎる!
とのことですが、日本に比べるとほんとに安いと思います。
スペインの日本より高いと感じるもの
スペインで日本より高いと感じるものは、まさに100均で売られているような商品!
例えば台所用品、収納用品、ノート(超高い!)文房具などなど。
日本では可愛くて便利グッズ的なものが100均で買えるけど、同じようなものがこちらでは2~3倍の値段で、質が悪い物ばかりです。
ノートに関しては先日買おうとして1冊5€(820円以上)であきらめたところです。(ページ数は日本のノートより多いですが、さすがに高すぎ・・・)なので、コピー用紙を買いました。
私の見解からすると、小さくて細かい商品がとても高いイメージです。
スペインの光熱費は高い!
また、光熱費が高い!
私の住む地域はスペインでも水道代が高い地域で、1ヶ月で基本8000円程(3人家族)。
夏に関しては20,000円近く行くこともざらです。
シェアハウスに住む人は、1週間に2回しか洗濯機は回せないのだとか。
また、電気代ですが、マンションに住むお友達は、夏にエアコンをつけていたら60,000円の請求が来てしまったそうです・・・
スペインのガソリンは日本の1.5倍!
ガソリンは基本的に日本より高く、今までは大体1.3~1.5€(193~243円)でしたが、2€(324円)まで上がり2024年3月現在は1.7~1.8€(275~291円)です。
ちなみに本日6月7日は
ガソリンℓ値段 | |
日本 | 170円 |
スペイン | 275円(1.7€) |
日本の価格より1.5倍も高いです。
私の住む地方は電車もバスもあまりないので、車が移動手段。
ガソリン代はかなりかさみます・・・
スペインの家賃は高すぎて、家を買った方が安い?
アンダルシアあたりの平均収入は1100€/月(163,900円)
それに対し家賃は平均して550€以上なので、給料の半分は家賃です。
もちろん都会に行けば給料も高くなりますが、家賃も高くなります。
また、日本ではローンを組んだ方が、賃貸で支払うより高くなるのが一般的だと思います。
でも、スペインではその逆です!
だって、家を購入した方が、月の支払いが安いんです!
私が前に住んでいたお家が550€(約82,000円)で、同じ家を持っている義兄の月の支払いが424€でした。大家さんの儲けは100€以上。
ローンも払ってくれて、しかも100€の収入があるんだったら素晴らしいですよね!
そして、新築で家を買ったら470€(70,000円)になりました。
財産も残り、支払いも下がり、今までの家賃がくやし~!
スペインのレストランの相場は
スペインのレストランは日本に比べて高い?
スペインのレストランは、高いと感じる人が多いようです。
おそらくその理由は、レストランは基本的に大きなお皿のものが多く、量もかなり多いです。
そして、1皿当たりの値段は、もちろんレストランにもよりますが10€(1,620円)で安くて、大体15€~25€(2,430~4,050円)になります。
ここで、高いと感じた方!
確かに日本に比べると一皿の値段が高いですよね(;_:)
でも、高いんですけど、量が半端ないです。
先日のタラの炭焼き。
前菜で既にお腹が一杯だったところにこれがきました・・・
1/4も食べきれませんでした(゚д゚)!
この前、ステーキが有名なレストランでステーキを食べたところ、1皿25€でした。
そして、出てきた肉が、ドドーン!
350g!
あまりに大きくて、店員さんに何グラムか確認しました(;´Д`)
日本だと大体100gくらいなので、3.5皿食べた感じ。
値段が高いのも納得です。
とはいえ、日本と比べて安くはありませんし、小食な女性だと、一皿が大きくて食べきれないのに、高いお金を払わないといけません。
スペインでの食事はバルで食べると断然安い!
レストランは量が多すぎて無理!
そんな時はバルに行きましょう。
バルはスペインでは一番数が多い食事処で、アンダルシア地方だとタパスという小盛りのお皿を注文できるのでレストランより安くなります。
セビリアではタパスは大体2~4€、バルセロナだと6~8€程(基本的にセビリアのタパスより大きい)でした。
量は小さなお皿に出てくるので、女性であれば2皿あればいいかな?という量です。
私の通っていたフラメンコ教室の近くにお気に入りのバルがあって、そこにある
『イカ墨ごはんとイカ焼き』は3.5€で、それだけで満足いく量でした。
ビール(昼から 笑)とセットで4.7€(761円)よくそこでランチをしましたよ♪
平均でセビリアでタパスを2皿とビールを飲んだら、5€(810円)で済ませることも可能なので、これだと安いですよね。
でも、お昼は日本のランチメニューの方が安いと思います。
2024年のスペインの物価 まとめ
2024年のスペインの物価は、平均的に日本より安いようです。
もちろん物により高いものもありますが、家賃、食費等ではスペインの物価の方が日本より安くなっています。月の出費を見ても日本より安いです。
また食事を自炊にすればかなり出費を抑えられます。
ということで、
2024年もスペインは日本より物価が安い!
と言えるでしょう。
12年住んでみて、スペインはわりに合わないことがよくあるので注意してくださいね!
例えば、増量お得パックが小さいパックより割高だったり・・・
もし値段が気になるものがあったら、コメントしてみてくださいね♪
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