ガスパチョとは何?スペインの冷製スープの魅力と、現地で習った本場レシピを公開

『ガスパチョ』という名前を聞いたことはないでしょうか?
不思議な響きの名前ですが、これはスペイン料理では有名なトマトの冷静スープなんです♪

まさに、スペインの夏といえば『ガスパチョ』!
暑い夏には、冷たいガスパチョで喉を潤すのが、私の住む地域アンダルシアでは常識♪

トマトをベースに、野菜とたっぷりのオリーブオイルを使ったこの冷製スープ、私はスペインにきてこの虜になってしまいました。

私はスペイン南のセビリアに12年住んでいます。
そんな私も、ガスパチョの美味しさにはまり、夏は2日に1回は作っています(#^^#)

ここではスペインのアンダルシアに12年在住する私こすまゆが学んだ、バルのシェフであり本場ママのレシピと共に、ガスパチョの魅力をお伝えします!

これを読んだらガスパチョを飲まずにはいられなくなりますよ♪

ガスパチョとは?起源はと発祥地は?

スペイン料理の『ガスパチョ』は、スペインの南、アンダルシア地方生まれの冷静スープです。

紀元前1世紀には乾いたパンを濡らしニンニクとハーブなどで作ったレシピが始まりという説がありますが、トマトは使われていませんでした。

今のトマトベースのガスパチョの起源は、16世紀の書物に記されていて、そのころともいわれています。

もともとは、農家や日雇いの労働者が、前日の乾いてしまったパンを有効活用する為に作った食べ物で、前日の堅くなってしまったパンを水で柔らかくし、トマトと混ぜ、ニンニクや残った野菜を混ぜて作ったといわれています。

ガスパチョがうまれたアンダルシアは、地中海と太平洋に面した地方で、とてものんびりして開放的な地域です。
白壁の街を見たことがある方、その白壁の街がアンダルシアにもたくさんあります♪

スペインの南に位置していることから、夏はカラッとしていますがとっても暑い。
盆地に至ってはなんと、毎年45度を超えるほどの熱い地域なんです(゚д゚)!

そんなアンダルシアで生まれた『ガスパチョ』は、トマトをベースに、パンとニンニク、ピーマン、キュウリを入れ、た~ぷりのオリーブオイルを入れて作ります。

なので、沢山のビタミンとオリーブオイルのオレイン酸で、夏場の栄養補給と健康維持にぴったり♪

で地域により若干作り方や材料が違ってくるのでどの作り方が正しいということは言えませんが、たっぷりのトマトがベースなのは全てのレシピで同じです!

トマトベースでアクセントのニンニクが食欲をそそる、滑らかでとても美味しいスープです♪

日本で出回るガスパチョレシピは美味しくない!

スペイン料理といえば『ガスパチョ』!

飲むサラダといわれ、体に必要な栄養素が満タン。

実は私、日本のスペインレストランの『ガスパチョ』を試したときに、美味しくなくてがっかりしました!なんだか物足りなくて、青臭いイメージでした。
実は私も現地レシピを知るまでは、同じような味のガスパチョしか作れませんでした。

バルで飲むのとは味が違う・・・
でもなんで違うのかわからなかったんです。

しかし、あることを指摘され、それを改善したらとっても美味しくなったんです!

それは

オリーブオイルの量!

実はこのガスパチョ、オリーブオイルをたっぷり使うんです!

その点、日本で出回るレシピはオリーブオイルの量が少ない!
ということで、『美味しいガスパチョ』を飲みたい方は是非参考に♪

本場アンダルシアママの、ガスパチョレシピ

それでは本場レシピをご紹介します♪

用意するもの

ハンドミキサー(ミキサー)
大きめの鍋
裏ごし器

材料

トマト1㎏
ニンニク1~2かけら
キュウリ1本
ピーマン1/2個
フランスパン1/3(様子を見ながら)
オリーブオイル250ml~300ml
塩 適量
ワインビネガー 適量
冷たく冷やした水 適量


トマトとニンニク、キュウリ、ピーマンを適当にカットし鍋に入れます。

ハンドミキサーにかけ、トロっとした液状になるまで攪拌します。

裏ごし器で裏ごしします。(結構な量のカスが出ます)

裏ごししたものに、オリーブオイルと塩、小さく切ったパンを入れます。
パンは少し乾燥していても問題ないです。
私は前日、前々日の堅くなったのも使います(#^^#)
パンを水で戻す人もいるようですが、トマトの水分を吸って柔らかくなるのでその手間は省きましょう♪

パンが柔らかくなったら再度ミキサーで攪拌します。
表面がツヤツヤと光っていればちょうどいいオリーブオイルの量です♪

とろりとした状態になったら、冷たく冷やした水を好きな滑らかさになるまで加えます。
夏場は1時間くらい冷凍庫で冷やしたお水を使っています。

滑らかさはお好みで調節してください。

最後に塩とワインビネガーで味を調節しましょう。
お好みですが、トマトが酸っぱい場合はワインビネガーは入れなくてもいいと思います。
※後ほど塩味が濃くなるので、あまり塩を入れすぎないようにしてください。

お皿に盛ってもいいですが、コップでごくごく飲むのも美味しいですよ(*^▽^*)

こちらのおじさんたちは、ボール入れたガスパチョに、ちぎったパンを浮かせて盛りっと食べます。
ものすごい量のパンを食べますよ~

スペインのガスパチョは栄養が満点!

こちらでは、に具合が悪くなって病院に行くと、お医者さんに
『ガスパチョ』をたくさん飲んでくださいって言われるんですよ!
もうすでに3人のお医者さんに言われたことがあります。
ガスパチョがとっても体にいいことが、この一言でよくわかりますよねΣ(・ω・ノ)ノ!

紫外線の強い夏場は美容効果も込めて、『ガスパチョ』をたくさん飲んでください♪
そんなガスパチョの、驚くほどの美容効果と健康への影響をまとめてみました♪

トマトの効果

トマトは、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンA、葉酸、ポタシウム、リコピンなどの栄養素が豊富に含まれています。
トマトのリコピンには、シミの予防効果がありますが、実はオリーブオイルと一緒に摂取すると吸収率がぐんと上がり黄金コンビと呼ばれているんです!
そんな黄金コンビで老化を防ぐのがガスパチョなんですよ♪

以下は、トマトに含まれる主な栄養素とその効果です。

  1. リコピン:トマトに含まれるリコピンは、抗酸化作用がありメラニンの生成を抑制しシミを防ぎます。また、がんや心臓病などの疾患のリスクを減らすとされています。
  2. ビタミンC:トマトに含まれるビタミンCは、したるみなどの老化を防いでくれます。また、免疫力を高め、鉄分の吸収を助けるとされています。
  3. ビタミンK:トマトに含まれるビタミンKは、血液の凝固を助け、骨の健康を維持するのに役立ちます。
  4. ビタミンA:トマトに含まれるビタミンAは、視力を維持するために必要な栄養素で、免疫力を高める効果もあります。
  5. ポタシウム:トマトに含まれるポタシウムは、体液のバランスを調整し、筋肉や神経の正常な機能を維持するのに役立ちます。

ピーマンの栄養素

ピーマンは、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンB6、葉酸、βカロチン、マグネシウム、ポタシウムなどの栄養素が含まれています。以下は、ピーマンに含まれる主な栄養素とその効果です。

  1. ビタミンC:ピーマンに含まれるビタミンCは、免疫力を高め、抗酸化作用があるため、老化やがんなどの疾患のリスクを減らすとされています。
  2. ビタミンK:ピーマンに含まれるビタミンKは、血液の凝固を助け、骨の健康を維持するのに役立ちます。
  3. ビタミンB6:ピーマンに含まれるビタミンB6は、脳や神経の機能を維持するのに役立ちます。
  4. 葉酸:ピーマンに含まれる葉酸は、胎児の正常な発育を促すために必要な栄養素であり、貧血の予防にも役立ちます。
  5. βカロチン:強い抗酸化作用を持ち、体内の細胞をダメージから保護することが知られています。また、ベータカロチンは、ビタミンAに変換されることができるため、視力や免疫機能の維持にも役立ちます。
  6. マグネシウム:ピーマンに含まれるマグネシウムは、筋肉や神経の正常な機能を維持するのに役立ちます。
  7. ポタシウム:ピーマンに含まれるポタシウムは、体液のバランスを調整し、血圧を下げる効果があるため、高血圧予防に役立ちます。

ニンニクの栄養素

ニンニクは、硫化アリルやアリシン、ビタミンC、ビタミンB6、マンガン、セレン、カルシウムなどの栄養素が含まれています。以下は、ニンニクに含まれる主な栄養素とその効果です。

  1. 硫化アリルやアリシン:ニンニクには、硫化アリルやアリシンといった硫化物が含まれています。これらの成分は、血管を拡張させ、血液の流れを改善することで、血圧を下げる効果があるとされています。また、殺菌・抗炎症作用があり、風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの感染症の予防に役立つとされています。
  2. ビタミンC:ニンニクには、ビタミンCが含まれています。ビタミンCには、免疫力を高める効果があり、風邪やインフルエンザ、がんなどの疾患のリスクを減らすとされています。
  3. ビタミンB6:ニンニクには、ビタミンB6が含まれています。ビタミンB6には、血液中のホモシステイン濃度を下げ、心臓病や脳卒中などの疾患のリスクを減らす効果があります。
  4. マンガン:ニンニクには、マンガンが含まれています。マンガンには、骨や軟骨の形成を助ける効果があります。
  5. セレン:ニンニクには、セレンが含まれています。セレンには、抗酸化作用があり、がんや心臓病などの疾患のリスクを減らす効果があります。

キュウリの栄養素

キュウリは、ほとんどが水分で構成されていますが、ビタミンCやカリウム、マグネシウム、食物繊維、シリカ、クエルシトリンなどの栄養素が含まれています。以下は、キュウリに含まれる主な栄養素とその効果です。

  1. ビタミンC:キュウリには、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには、免疫力を高める効果があり、風邪やインフルエンザなどの病気を予防するのに役立ちます。
  2. カリウム:キュウリには、カリウムが豊富に含まれています。カリウムは、血圧を下げる効果があり、心臓病や脳卒中などの疾患のリスクを減らすのに役立ちます。
  3. マグネシウム:キュウリには、マグネシウムが含まれています。マグネシウムは、骨や筋肉の健康維持に必要な栄養素で、疲れやストレスを和らげる効果もあります。
  4. 食物繊維:キュウリには、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、便秘や下痢を防ぐ効果があり、消化器官の健康維持に役立ちます。
  5. シリカ:キュウリには、シリカが含まれています。シリカは、肌や髪の健康維持に必要な栄養素で、美肌効果や髪のツヤを保つ効果があります。
  6. クエルシトリン:キュウリには、クエルシトリンというポリフェノールが含まれています。クエルシトリンには、抗炎症作用や抗酸化作用があり、がんや心臓病などの疾患のリスクを減らす効果があります。

オリーブオイルの栄養素

オリーブオイルには、主にモノ不飽和脂肪酸であるオレイン酸が含まれています。また、ビタミンEやフェノール類などの抗酸化物質も含まれています。以下は、オリーブオイルに含まれる主な栄養素とその効果です。

  1. オレイン酸:オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、コレステロール値を下げる効果があり、心臓病や脳卒中などの疾患のリスクを減らすことができます。また、オレイン酸は、肌や髪の健康にも良い影響を与えます。
  2. ビタミンE:オリーブオイルに含まれるビタミンEは、抗酸化作用があり、細胞の老化を遅らせる効果があります。また、ビタミンEは、免疫力を高める効果もあります。
  3. フェノール類:オリーブオイルに含まれるフェノール類は、抗酸化作用があり、がんや心臓病などの疾患のリスクを減らすことができます。
  4. クロロフィル:オリーブオイルに含まれるクロロフィルは、抗酸化作用があり、細胞の老化を遅らせる効果があります。また、クロロフィルには、免疫力を高める効果もあります。


『ガスパチョ』を飲むだけで、こんなに沢山の栄養素が取れるんです(゚д゚)!

しかも、加熱で壊れてしまう栄養素もそのまま飲めてしまうので、夏場の栄養補給にほんとにピッタリなんです。

ガスパチョと同じ?サルモレホもおすすめ♪

また、スペイン料理のガスパチョに似た料理サルモレホという料理があります。

サルモレホの作り方はガスパチョとほぼ同じで、サルモレホはピーマンとキュウリ、ワインビネガーを入れずに作ります。

こちらはもったりとしたスープなので、ゆで卵とハモンを入れて、スプーンで食べます♪

サルモレホの良いところはトーストに塗ったり、ソースとして使えたりすること。
忙しい朝には、トーストの上にサルモレホを塗って、ハモンをのせて食べれば栄養たっぷりの朝ごはんの出来上がり!

ちなみに、私はガスパチョを作るときに、水を入れる前に取り分けてサルモレホとして食べています♪実際のレシピにはピーマンとキュウリは入れませんが、入ってた方が栄養が多いので、入れた方がいいとスペイン人からのお墨付きです。

是非試してみてください(*^▽^*)

ガスパチョとは?まとめ

ガスパチョはスペインのアンダルシアで生まれた冷製スープです。

たっぷりの野菜を使うので、ビタミンやリコピン、食物繊維がたくさんとれる1つで栄養満タンのスープ。また、オリーブオイルをたっぷり使うことでビタミンなどの栄養素の吸収率がとても高いんです。

紫外線や老化防止の対策にもなるため、スペインでは夏場はガスパチョで栄養を取りながら喉をうるおします。

飲むサラダといわれるガスパチョは、毎日飲みたいくらいとっても美味しいスープです♪

スペインのお医者さんからも推奨されるガスパチョ。

是非試してみてください♪

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